十億年
Sayuri
流されて辿り着いたここでは
役割を皆が担い暮らしている
一筋の藻になって
夜明け前を旅し続けている
淡々と
流されて辿り着いた歴史は
いつでも何かに怯え進んできた
あの頃のわたしは 何者だったっけ?
怖くて
目を開けられなかったけど今なら
信じられるような気がした
海の底
巨大な巨大な不安と
戦ってやっと出会えたんだ
偉大だ偉大だ
綺麗なものばっかりでさ
寂しくなって
水を掻いた ヒビを描いた
欠いた何か探していた
この向こうには ねぇ?
何が あるのかな
流された わたしたちは誰もが
何かを失ってここへ来たらしい
0じゃなく空白をもって
生まれたんだと
だから悲しくなるのは
当然なんだって
渇いた肺で光を吸った
空の底
広大な広大な大地の上で
いくつもの祈りが生まれて
膨大な膨大な涙を流し
世界を巡る その旅の間に
地図を書いて 夢を描いて
呼吸の意味 探していた
この時代でこの場所で
何ができるかな
もう少し もう少し
先で繋がっている
わたしは あなたは
この体は
巨大な巨大な奇跡だ
巨大な不安と戦って
やっと出会えたんだ
偉大だ 綺麗なものばっかりでさ
寂しくなって
水を掻いた ヒビを描いた
欠いた何か探していた
この向こうには ねぇ?
何が あるのかな
この時代でこの場所で
何ができるだろう