帰り路
Iori Kanzaki
自分勝手になってないかな?
自己満足になってないかな?
ありがとうをうまく歌えるように
夕暮れでイヤホンに浸った
どこか遠くへ大人になったら
いつか私も大人になったら
大人になったら何になるんだろう
まあいいや
あなたの存在で突き動く
色づく街並みの細部に私がいるの
あなたの言葉を待ってる
足並みを揃えずに広まる歌は
本当の私じゃないかもしれない
だけど確かに感じるものがある
自信が揺れる時もあるんだ
私の良さってなんだろう
そう思い悩む時にはもう
すでに誰かの生活の一部
好きな歌を好きなように歌う
それだけは何も変わらない
でも忘れ去られてしまうのか
時が経てば
まあいいや
今は楽しいから
波打つ心の細部はあなたの声で
私は今ここにいる
もう何も気にしない
そう言えるのは単純な思考回路だから
それでも大切なものがある
並木道を聞き込んだ歌で歩く
またねって言い合った帰り路
変わるものと変わらないもの
青い目と桜色になびく髪
私はどう見えるかな
楽しくって仕方ないこの景色を
振り返る暇もなく
早足で駆けるように広まる歌は
本当の私じゃないかもしれない
それでも確かに信じてる
ワクワクで止まらないにやにやも
本当のあなたの観測も