かもめが翔んだ日
Akira Ito, Machiko Watanabe
ハーバーライトが 朝日に変わる
そのとき一羽の かもめが飛んだ
人はどうして 哀しくなると
海をみつめに 来るのでしょうか
港の坂道 駆け下りる時
涙も消えると 思うのでしょうか
あなたを今でも 好きですなんて
いったりきたりの くりかえし
季節はずれの 港町
ああ 私の影だけ
かもめが翔んだ かもめが翔んだ
あなたはひとりで 生きられるのね
港を愛せる 男に限り
悪い男は いないよなんて
私の心を つかんだままで
別れになるとは 思わなかった
あなたが本気で 愛したものは
絵になる港の 景色だけ
潮の香りが 苦しいの
ああ あなたの香りよ
かもめが翔んだ かもめが翔んだ
あなたはひとりで 生きられるのね
かもめが翔んだ かもめが翔んだ
あなたはひとりで 生きられるのね