公園には誰もいない
Shutoku Mukai
歪む 街の色 倦怠感にからまって
泳いでいる 行き先なんてどこにもない
夕暮れさまよって 思い出が枯れるまで
夢見がちな少女たち
ひそひそ笑ってかくし事
境内に散る桜
うわさ話に暮れる空
公園には誰もいない
夕暮れ時間の胸騒ぎ
あいまいな思い出をかき集めている
空は黄昏 一番星見つけた
飛び立ったハトの群れ
灰色に染まる空
境内に散る桜
老人たちが笑いあう
別れ話に花咲かせ
恋人たちは涙顔
黙りこくったスズメたち
何かにおびえて震えてる
公園には誰もいない
夕暮れ時間の胸騒ぎ
いつか悪魔と対決する日を待っている
俺はまぼろし 公園には誰もいない
あいまいな夕暮れ
あいまいな黄昏
公園には誰もいない
公園には誰もいない