月の傍で
Kenta
切り離されて捨てられたんだ
通り過ぎる今に込み上げる思い
残酷なほどに踏み潰した夢
悲しみに溺れ 退屈を泳ぐ
もう元に戻らない
誰も知らない
月が欠けた夜の隅で 彷徨い探した
くだらないと笑い飛ばしてくれ
変わり果てた姿を
誰もいない
花を散らした春の隅で ぎこちなく揺れてた
あたたかいとひだまりを残して
思い浮かべた姿を
切り離されて 伝えきれないまま
通り過ぎた今に 頼りない思い
取り乱すほどに 錆びついた渦の中
何をどうやっても 明日は曇りだして
もっと近くで触れて居たかった
切れた糸を結んで 隔てられた壁を壊して
もう少しだけ生きててもいいかな
誰も知らない
月が欠けた夜の隅で 彷徨い探した
つまらないと笑い飛ばしてくれ
変わり果てた姿を
誰もいない
花を散らした春の隅で ぎこちなく揺れてた
やわらかいとひだまりを残して
思い浮かべた姿を
何気ない一言に救われたこと
変わらず憶えていられますように
何もないあの頃に側にいたこと
忘れず憶えていられますように
欠けた月を見上げ
引き離されて開いたドア