向かい風の中のあなた
茂 三木
向かい風を浴びながらも
大声で笑うあなたが大好きで
その声も
柔らかな寝顔でさえも
約束された明日よりも
明日に続く今日を生きよう
あなたを感じ愛し日々を送ろう
よく晴れた昼下がり
あなたはソファーの上
柔らかい日差しを浴び
うたた寝を繰り返して
穏やかなその寝顔を
この先も守れるよう
ほんの少しで良い
今よりも強くなろう
いつだってあなたを想い
あなたへと続く道がある
今あなたの左胸の心臓に
オレの歌は聞こえているかい?
向かい風を浴びながらも
大声で笑うあなたが大好きで
その声も
嫉妬深いところでさえも
約束された明日よりも
明日に続く今日を生きよう
あなたを感じ愛し日々を送ろう
あなたは人に弱みを
見せないように努めた
辛い時こそ いつも
微笑みを絶やさぬように
あなたの笑顔の陰に
寂しさがあったなんて
知らないオレも若く
わがままに生きてきた
ある晩あなたは急に
ごめんねって呟いて
ワケも言わずにただ
泣きじゃくり震えていた
あなたのその背中を
後ろから抱きしめたのは
今のオレに出来る
精-杯の答えだった
いつだってオレを信じ
オレのもとに駆けてこい
いつでもあなたの左胸の鼓動は
オレの心に響いているんだ
向かい風を浴びながらも
大声で笑うあなたが大好きで
その声も
柔らかな寝顔でさえも
約束された明日よりも
明日に続く今日を生きよう
あなたを感じ愛し日々を送ろう
あなたがこの先道に迷い
自分が何なのかさえも見えずに
何も信じられなくなったとしても
あなたに押し寄せる向かい風から
オレが壁となりあなたを守ろう
オレのすべてをかけて
あなたを愛そう