春夢
誉れ誉れと咲く花散る頃に
貴方が歌う
桜色 想いの果てに
息はもつれていった
溺れそうだった
寂しかったんだ
溢れそうだった
愛しかったんだ
時を超えて形となり
私は沈む
何千何万回だって
貴方の髪が揺れてるんだ
何千何万回だって
貴方は待ってやくれないや
水平線の上からまた明日
ええ約束よ
失くしそうだった
悲しかったんだ
届きそうだった
離していたんだ
海の底に流れ着いた宝物たち
何千何万回だって
貴方の声が聞こえるんだ
何千何万回だって
貴方の瞳になりたいな
今夜最後だったらまた明日
ええ何度も今日を繰り返すんだ
何千何万回だって
貴方の指に触れたかった
何千何万回だって
貴方の肩に凭れたいな
平行線の今にも朝が来る
ええ何度でも
回れ回れ春の夢
覚めないで一人はやめて
春風の孤独の果て
つまらないな恐ろしいな
燦々と満開だった
貴方の歌が聞こえるんだ
燦々と満開だった
貴方の春が始まるんだ
バイバイバイバイ
今夜もありがとさん
もう最後かな
楽しそうだった
嬉しかったんだ
笑えそうだった
進めそうだったと気がついたんだ
またねまたね
まだ春を待つ