一人想い
秋元才加
季節が変わり 冷たい空気が
景色鮮やかに
わざとぼかした 貴方への想い
輪郭際立つ
「伝えない」と決めたから
凍ったままのこの気持ち
溶けて消える 雪解けのように
消えてなくなれと願うの
風に吹かれ 雪になって
私ヒラリあなたに落ちて
身体中に染み込んで
溶けてゆきたい
消せない想い 気付かせないように
二人を立ち止まらせた
季節がいつか考える
春に貴方に恋して
夏は激しく愛した
秋は短すぎたから
切なさだけが残る
届かないと 解るまでに
何度 涙 流しただろう?
風に吹かれ 雪になって
あなたのそばで舞い続けて
抱きしめるように 身体中
覆いつくして
消えてく私 気付かれないままで
両想いでもなくて
片想いでもない
勝手なような一人想い
二人には重すぎたの?
風に吹かれ 雪になって
私ヒラリあなたに落ちて
身体中に染み込んで
溶けてゆきたい
消せない想い 気付かせないように