最後の雪が降る
康記 池永
逢うのはもうやめよう
言いかけてはそっと黙る
微笑む君の瞳
見つめられて 心
また揺れてしまう
頬杖をつく君の左手
指環が痛い
触れてはきっといけない
つのる想いおさえきれないよ
いちぱん近い他人で
君のそばにいる事はもう出来ないよ
友達でいられた
遠い夏に戻れたなら
アイツに君の未来
奪わせない なんて
ただの強がりさ
君の名前を心の奥で
何度も叫ぶ
弱さは優しさじゃない
それが君の口癖だったね
あの日の君の言葉が
千切れそうな
せつない胸に突き刺さる
弱さは優しさじゃない
それが君の口癖だったね
窓越し華やぐ街に
二人で見る最後の雪が降り出した
白い雪が