咲きましょう
五郎 松井
てのひらに陽が沈む
灯り求めて人は急ぐ
蹴飛ばした石の音響く心が深い
ひとりしかいないのに
自分がいつも見つからない
花の満ちた小枝に残る蕾のようだ
愛されたい気持ちから
はじめられることはなに
咲きましょう咲きましょう
どんな色でもいいさ
あなたにできることが
あなたを教えてくれる
掬うたびこぼれてく
時はどこにも留まらない
想い出に似ていても
現実はそれとは違う
逸らしている瞳さえ
空は広く映るはず
抱きしめてほしいなら
抱きしめてみればいい
あなたが思うよりも
あなたはあたたかいから
咲きましょう咲きましょう
どんな色でもいいさ
あなたにできることが
あなたを教えてくれる
咲きましょう咲きましょう
なにも怖がらないで
優しさはあたたかい
きっとあたたかいから
人はあたたかいから