凍えそうな季節から -extended ver.-
砕けた昨日の欠片を
ひとつずつかき集めても
途絶えたページは知っている
痛み 書き足しても
筋書き通り 何も変わらなくて
心縛りつけた憧れ
凍えそうな季節から
あなただけ奪い去って
溺れてく夢を見た
記憶は嘘をつく
こぼれ散る この手から
あの日はきっと帰ってこない
理由をただ数えた
くすんだ氷の欠片に
心が変わり果てても
隠した体温(おもい)は消せない
期待 脱ぎ捨てても
同じ景色 何も変わらなくて
凍えた記憶にすがるだけ
壊れてく心から
涙だけ零れおちて
降り積もる雪の様に
吐息も震えてく
閉ざされた その部屋で
あなたがずっと笑っているから
膝をまた抱えた
凍った果実 色褪せないままで
時を止め続けた憧れ
凍えそうな季節から
あなただけ奪い去って
溶けてゆく夢を見た
記憶は嘘をつく
遠ざかる その日から
二人はずっと帰ってこない
冬の空 見上げた