旅の途中で
優 安岡
海が見えたら起こしてあげる
あなたに囁いて見上げれば夏模様
壊さないように握りしめた
どんなときも永い旅の途中なら
あなただけを守りたいいつの日も
波の切れ間に霞んで消えた
言葉に振り向いて
甦る冬景色擦れ違う時を数えながら
どんなときも永い旅の途中なら
あなただけを守りたいいつの日も
あなたの事言葉はただ漂うだけ
何もかもがもがきながら
触れ合う頬微笑む度旅の途中
静かな彼方まで
見上げれば夏模様
壊さないように握りしめた
どんなときも永い旅の途中なら
あなただけを守りたい
色褪せたどんなときも
永い旅の途中なら
あなただけを守りたいいつの日も