私へ
誰でもない私では
本ノ音も声も出ないから
あの人に縋っては
哀しみを置いていったっけな
戸惑いなんかがあるなら
正しい私に連れてってよ
どうやらそうもいかないそうなんだと
それでもぼんやりとした
幻だって見渡すの
ねえ刺激的でしょ
止まらず咲く花を胸に
抱いていてくれよ
今に
つまらない妄想だって
愛してみるの
そうやって
残っていたものに足した
想定外の私の姿を
愛してみて
無くしていって
また愛して、
ヒビを満たしていてくれ
愛してた日々たちが
すでに見つからないようにさ
透明な過去だから
一人ひとりが違って視えるんだ
妬みが増し
私の胸に
そう「他人じゃない」と
私の胸に
繋ぎ止めていたら
誰か手を差し伸べてくれるんだろうか
ってことも
大人になったらわかってるよ
ねえもう少しでしょ
ありふれた恋にいつしか
本気で乱されて
いたの
誰かにとっての私で
満たされていたいから
そうやって
落っことしたもので引いた
金輪際のあの日の姿も
恋しがって
吐き出していって
また恋して、
ヒビを直してみて
残していた足痕が
変わっていても
いいの
あの日に置いてきたんだから
走馬灯で踊っていたんだ
私を足して歩いていくんだ
でしょ?
今はこの歌を聴いていてくれよ
時に
泣き止めない日々が
あったりしていても
どれも
あなたを強くする他に
意味なんてないから
そうやって
残っていたものに足した
想定外の私の姿を
愛してみて
無くしていって
また愛して、
ヒビを満たしていてくれ
くれ
無くしていって
また愛してみて
忘れないで
まだ愛していて
ねえ
この声ヒビいて