空は二度燃える
40mp
わかっていたんだ 出会ったあの日から君のことが好きだ
わかっているんだ 全部バレてしまうのは 嘘が下手だから
わかってきたんだ 君の気持ちにも 鈍感なほうだけど
わかってしまうよ 私と同じように嘘が下手だから
離れ離れだった二人の影法師
夏の午後の帰り道でやっと交わったのに
手が触れた瞬間 君は私を拒んだ
何かに怯えた顔で
時計の針が狂って回り出した
今日のように蒸し暑い夏の日へ
わかっていたんだ 好きになった日から貴方を失うこと
わかっているんだ 歯車は少しずつかみ合わなくなった
わかってきたんだ 雨雲のように移ろう心模様
わかってしまうよ 私と同じように嘘が下手だから
手と手 結び合った二人の影法師
夏の午後の帰り道でゆっくり離れてく
解かれた瞬間 私は無邪気に笑った
壊れた人形みたいに
失うならばもういっそ二人の時間を今日で終わりにしようか
夕焼け空が燃える
時計の針が止まる
風が吹いて夏草の匂いと記憶だけ
遥か遠くへ連れ去ってゆく
神様はきっと そう きっと私を拒んだ
許されることなどない
季節は巡り巡る
何度だって今日のように蒸し暑い夏がくる
手が触れた瞬間 一秒 すべてがわかった
知りたくなんてないのに
記憶の糸が固く絡みついて解けない
もう 解けそうにない
震えた声で君はサヨナラを言った
置いてけぼりの影法師
時計の針はまるで何もなかったかのように
変わらない時を whoa
刻み続けている
結んで開いて 運命の糸は廻る
また違う時代の遠い場所で待ち続ける