月の椀
Ichiro Yamaguchi, Sakanaction
月に話しかけてた
君の横顔は
まるで夜の花
街に立ち尽くしてた
僕らの隙間を
ぼんやり埋めてた
悲しい冷たい風
冬のアスファルトの上を泳ぎ
街に黙り込んでた
信号機の色を
青に変えてくれた
君の心が
月の心が
重なり合って見えたの
気になりだす
気になりだす
気になり出した君に月の気配
(ツキノバン ツキノバン)
混ざり合ってひとつの色となる
気になりだす
気になりだす
月には言わずもがな君の気配
(ツキノバン ツキノバン)
朝をじっと待った
月に話しかけてる
僕のひとり言
まるで夜の痣
畦道で歩いてる
僕の頭上には
遠い月の山
僕の心が
月の心が
重なり合って消えたの
(ツキノワン ツキノワン)
気になりだす
気になりだす
気になり出した尾根に月の気配
(ツキノワン ツキノワン)
混ざり合ってひとつの色となる
気になりだす
気になりだす
月には言わずもがな旅の気配
(ツキノワン ツキノワン)
朝をじっと待った 朝をじっと待った 朝をじっと待った