アンバー (Amber)
長岡亮介 (Ryosuke Nagaoka)
濡れてヘッドライトを映す路面
その皺に溜まる情念
跳ね上がって夢のよう
まだそんなに傷は深くないような
それとなくこのまま続く希望が
風向きに一言も残さずに逃れれいく
浮遊感覚
簡単に透明になりそうなの
飛行感触
瞬間に旋回昇華しそうなの
道に迷って行き止まったその先に
浮かぶ思慕
立ちこめて虹のよう
まだ何処かすぐ側で囁くような
その残響に残る静かな温度が
傷という傷つけずそれ故に逃れられない
浮遊感覚
簡単に透明になりそうなの
飛行感触
瞬間に旋回昇華しそうなの
もっと火を着けて翻弄して色彩で満たして
そしてそんな風に遊泳した後は何にもない
今 目の前でまぶしく光るのは
今 目の前で瞬く(またたく)のは
繰り返し
右左
ただ悲しい色あせたアンバー
浮遊感覚
簡単に透明になりそうなの
飛行感触
瞬間に旋回昇華しそうなの
もっと火を着けて翻弄して色彩で満たして
そしてそんな風に遊泳した後は何にもない