Before I Rise
その首に口付け
匂いを嗅いでたい
あるいはここで死のうか
ある晴れた放課後
銃弾が降り注ぎ
惨劇の季節が来た
風が止まった
風車も止まった
ふいごも止まった
音も止まった
息も止まった
心臓も止まった
そうしてすべてお仕舞いに出来たら
どうかそばに居て
こんな悪夢も狂おしいほど愛してた
出来れば笑って
幾億光年
いつまでもいられますよう
お願いしたんだ
全てを放り出し
子供のように はしゃぐ
それは許されるかな
そうだ明日は海へ行こう
おもちゃをたくさん持って
君も一緒にどうかな
風が吹いた
風車が回った
ふいごが吹いて
爆音がした
酸素を吸った
鼓動が響いた
そして何もかも動き始める
長い夢だった
早く目覚めて 笑い飛ばしたかった
さあ 早くキスして
ここから落として
そんな御伽話にして
ねえ王子様
心は孤独だ
愛は見えない
数値に出来ない感情
でも震えている
脈を打ち続ける
波に浮かぶ残骸のように
どうかそばに居て
きみよ そばに居て
夢だっていいよ
まだ目覚めてない振りして
きみすら消えて
匂いも忘れて
世界に取り残さないで
どうか神様