もしもピアノが弾けたなら
Yu Aku, Koichi Sakata
もしも ピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして
きみに 伝えることだろう
雨が降る日は雨のように
風吹く夜には風のように
晴れた朝には晴れやかに
だけど ぼくにはピアノがない
きみに聴かせる腕もない
心はいつでも半開き
伝える言葉が残される
アア アー アア
残される
もしも ピアノが弾けたなら
小さな灯りを一つつけ
きみに 聴かせることだろう
人を愛したよろこびや
心が通わぬ悲しみや
おさえきれない情熱や
だけど ぼくにはピアノがない
きみと夢みることもない
心はいつでも空まわり
聴かせる夢さえ遠ざかる
アア アー アア
遠ざかる