火花
Sora Amamiya
一粒の微睡みを 涸らしてく夜明け
錆び付く扉開けて 鈍の風に晒される
口元 偽るルージュ 溶かす微熱
ざわめき脱ぎ捨てて 焦がれるままに
爆ぜる 火花 戻れぬほどに
触れ合った熱 燃え上がらせて
回る景色 呑み込まれてく
酔い痴れる熱病は 醒めない
二度の幻を 乞い願う夜更け
寂び付く瞼閉じて 涅の夢に攫われる
胸元 偽るジュエル 融かす微笑
さざめき纏わせて 焼き付けるように
爆ぜる 火花 上気せるほどに
分け合った熱 燃え上がらせて
逸る鼓動 呑み込まれてく
酔い痴れる熱情は 冷めない
バーミリオンの囁き
ベルベットの眼差し
窮屈な夜空に ああ爪を立てて
爆ぜる 火花 戻れぬほどに
触れ合った熱 燃え上がらせて
回る景色 呑み込まれてく
酔い痴れる熱病は 醒めない