Emerald
Tasune, Kazuhiro Hara
嗚呼 夜に咲くエメラルド
誰を夢に見る
港にはビロードの服を羽織って
町の灯り浴びる貴方がいた
船旅で手に入れた宝物だと
カリシアの花をくれた
何処に想いを馳せるの
曇り空のシャングリラ
すでに過去の物語だとしても
零れた涙がひとつ
潮風奏でるエレジー
波の音が消して
嗚呼 届かない恋心
優しい嘘はやめて
嗚呼 夜に咲くエメラルド
誰を夢に見る
船乗りの帰り待つ無垢な私は
幸せが戻ると信じていた
聞き慣れない銘柄のワインの年代は
誰と重ねてるのでしょう
薄く紅色に染まる
窓辺に飾ったカリシア
貴方の心 鏡合わせかしら
行き場を無くした祈り
遠く色褪せるメモリー
やがて時が癒やす
嗚呼 叶わない結末を
胸に秘めて微笑うわら
嗚呼 残酷なエメラルド
何故に夢を見る
部屋が白く霞む頃
セレナーデ別れ告げる小夜曲
扉開けたままで
嗚呼 届かない恋心
優しい嘘はやめて
嗚呼 夜に咲くエメラルド
誰を夢に見る
嗚呼 叶わない結末を
胸に秘めて微笑うわら
嗚呼 残酷なエメラルド
何故に夢を見る
碧い風が吹く