ふたりの理由
sano motoharu
ある日男は出会った
女は弓を引いていた
女が弓を引いた時
男は真実を見つけた
男はそれまでのすべてを捨てて
やがて女と一緒になった
二人は丘の麓で共に暮らした
夕陽も深く二人を染めた
夜が朝に変るまで Soul Mates
風が光に変るまで Soul Mates
男はずっと旅をしていた
道を極めようとしていた
オレンジ色の服を着ていた
片手に知識を抱えていた
女は大地に立っていた
ひとりぼっちで暮らしていた
美しいベールを身にまとい
いつも星の動きを知っていた
夜が朝に変るまで Soul Mates
風が光に変るまで Soul Mates
雨が虹に変るまで Soul Mates