Baby Pink Moon
美穂 中山
Every day 100gずつ増えた
寝不足の影に
微妙に 変わる月が ぼんやり
蒼く光ってる
強い風が吹く都会は
涙をうちあげて
乾いただけ 降りてくる
全てが難しくて
輝きたての芽生えは
あっけなく踏まれて
諦めのcloudy 前向きなclear
研ぎ澄ませてよ new moon
誰がどんなに傷つけても
ただでは泣けはしないと言った
洗面所の鏡に映る
造花のいじらしさを見て
こたえなんて意味もなくて
そう思ったら泣けてきた
ときどき 辛すぎるような朝を
迎えそうな時は
決まった友達に電話して
「元気?」なんてきーてみる
笑った声の調子 それだけで
見透かされるから
よけいに「あたしはゲンキ」なんて
心配掛けてる
「やめちゃえばいいじゃん」
ちょっと
カンタンに 言われて
やめられないこと 教えられる
強い朝をくれるよ
嘘がどんなに間違いでも
優しい気持ちも真実だね
あたしほんとは 月の色は
ベビーピンクだと思うよ
見上げてみる その夜空を
やわらかな 星を見た
照らされてる くすぐられて
そう思ったら ちょっと微笑えた