あなたに届くように
Yumi Matsutoya
もう そちらでは夏のようですか
また いつか訪ねてもいいですか
わけもなくとび出した
行く先のないチケットを抱いて
あてもなく降り立った
あの日のことを覚えてますか
ずぶ濡れの私を
あなたはどう思ったでしょうね
もう そちらでは夏のようですか
また いつか訪ねてもいいですか
何もいわずに 何もきかずに
うけとめてくれて ありがとう
お元気ですか かわりなく
今年のサクラは終わったけれど
立ち止まり ふりかえる
いつしかくせが ついてしまった
さよならはとうとう
ふたりともいえなかったね
あのとき私が置き忘れた
苦い思いでは まだありますか
できることなら とりに行きたいと
思う今日このごろです
もう そちらでは夏のようですか
また いつか訪ねてもいいですか
あなたの顔も 忘れかけても
無性に会いたくなるんです