タイムトラベラー
Katsutoshi Kitagawa, Maaya Sakamoto
夢を叶える前の僕に 会いに行けるすべがあったとして
何を言えば救えるだろう
傘を畳んだまま 立ち尽くしてる
望みを手にしたその時から
失う未来に怯える日々が始まるなんて
思いもしないで
僕は脆くなって 小さくなって
手に残った一握の愛さえ
震えながら 祈りながら
強く抱いて 押し潰してしまう
どうすればよかった
答えがあるなら
わずか100年先のことも 僕ら知るすべなく消えてくのに
ほんの短い時を生きて 何を知ってると言えるのだろう
飛び方忘れた鳥はやがて 飛ぶべき理由も見失って
空を見上げることさえなくなる
僕と僕だったものの間
繋ぎ止める一筋の糸を
手繰り寄せて 研ぎ澄ませて
長い雨が終わるのを待っている
僕は脆くなって 小さくなって
震えながら 祈りながら
それでもまだ 空見上げて
求めても 確かめても
ありはしない 唯一の解など
疑って 問い続けて
近づくだけ 少しずつ真実に
でもこれでよかった
そう言える時まで
僕が飛ぶべき理由は何
僕がためらう理由は何
僕が飛びたい理由は何