しっぽのうた
宏 一倉
あさがきたよさかだちするとけい
わらうつくえそらとんでくぼうし
わたしおいてくつもでてくから
あわててとびおきる
きえたなまえいみわすれたことば
かがみのなかなくなってるしっぽ
きのうまではここにいたはずの
わたしはどうしたの
とりあえずいかなけりゃ
このへやにもうなにもない
まちにぎもんふがあふれてる
そっとしんじつはかくれてる
はでにぎもんふがさわいでる
きっとしんじつはあきれてる
だれもかもねべつのそらをみてる
みちをきけばうでたてふせしてる
はなすことばにじのようにすぐ
はじけるしゃぼんだま
あしたなんてただあまいわたがし
きのうなんてわすれたこもりうた
うそとほんとごちゃまぜミクスピザ
うまくてまずかった
とりあえずいそがなきゃ
ときのバスまにあうように
はしれこんとんのなぞのなか
いつもしんじつはうそのなか
うたえそんざいのやみのなか
いつかしんじつはきみのなか
いつもしんじつはやみのなか
いつかしんじつはきみのなか