ぼくの好きな先生
清志郎 忌野
たばこを吸いながら
いつでもつまらなそうに
たばこを吸いながら
いつでも部屋に一人
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこと絵の具のにおいの
あの部屋にいつも一人
たばこを吸いながら
キャンバスに向ってた
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこを吸いながら
困ったような顔して
遅刻の多い僕を
口数も少なくしかるのさ
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこと絵の具のにおいの
ぼくの好きなおじさん
たばこを吸いながら
あの部屋にいつも一人
ぼくと同じなんだ
職員室がきらいなのさ
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこを吸いながら
劣等生のこのぼくに
すてきな話をしてくれた
ちっとも先生らしくない
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこと絵の具のにおいの
ぼくの好きなおじさん