夜はふたりで
光俊 安部
白いシーツの海で
泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな 素肌の
においがしてる
変わったのは 君だけじゃないさ
なぜ そんなに
さみしい眼をするの
そのままでいい 移りゆくままに
愛は二人のあと
追いかけてきただろう
白いシーツの海で
泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな 素肌の
においがしてる
白いシーツの海で
長い一日が終わる
その時はじめて 心がとけてゆく
君を抱いて 君の哀しみを
君を抱いて 僕は僕を抱きしめる
暮れなずむ この空の下
今 僕と君は 小さな二人だね
白いシーツの海で
泳ぎつかれ眠る時
君のやわらかな 素肌の
においがしてる
白いシーツの海で
通り過ぎた夜を思う
いつも二人でいた
いつも二人でいた