潮の香り
suzuki yasuhiro
夕なぎ 陽は暮れまどい
遠くに港の灯 見えかくれして
潮の香りに酔い
漂うクルーザー 水面まかせ
沖合遥かに水平線
目にうつるすべては未来の安らぎ
頬をくすぐるかすかなこの風
今私にこれ以上何もいらない
ゆれるカンテラの灯
迎える人影闇にうつす
立ちつくすあなたはなつかしそうに
襟もとに手をあて 私を見つめる
umm...このひととき
ひとりだけの時間が今遠ざかる
陽がおちた海岸道路
向こうのあの灯は葉山の町
二人車の中
明日はあなたと海へ出よう