季節は流れて
康博 鈴木
あそこを見ろよ 彼女とあいつが
腕をからませ歩いてく 噂のふたり
彼女はとても 黒い服が似合う
物憂げな目をしてた 憧れの的さ
遊び好きなあいつ
にくいうぬぼれや
すれ違う女には いつも思わせぶり
あいつが彼女に
モーションをかけた
指をくわえて見てるうち
取られてしまったのさ
あそこを見ろよ 彼女とあいつが
腕をからませ歩いてく 噂のふたり
あの頃のことを 話しに来ないか
いつごろあいつとわかれたの
詳しくは聞かないから
なつかしい顔が みんなそろってる
思い出ひとつ話すたび
笑いがこぼれる
すぐに受話器をおいて
この店においで
昔のままの壁掛けや
今も残る落書き
あそこを見ろよ 彼女が走ってくる
窓越しに僕はつふやくよ
好きさ君を今も