言い出せなくて
康 秋元
誰のために こんな夜更けに
雨の中を一人行くのか
背中を向けたままで
荷物をまとめ
言葉さえつめ込んで 泣いているね
どこかで傷ついたなら
まるで何も なかったように
どこかで傷ついたなら
そっと ここに戻っておいで
わかってるよ セリフの裏に
そんな男 いないってことも
心を偽るように
繕うなんて
本当にさよならにするつもりか
お前を愛しているさ
だから何も聞かないよ
お前を愛しているさ
涙なんか流さないで いいよ
どこかで傷ついたなら
まるで何も なかったように
どこかで傷ついたなら
そっと ここに戻っておいで
ひとり