ドレミのため息
陽水 井上
根室の空を飛んだり
西湖で富士を見てたリ
目黒へ迷い込んだり
馬込に電話をかけたり
気まぐれな小鳥達が
感じる微かなめまい
さみしがり屋の豹の
せつないまなざし
変わりつづける
夜の扉を覗いたような
思いがけない恋が僕等のあこがれ
目と目を見つめ合わせて
手と手を離してみたり
木と木の間をぬけて
歯と歯が音をたてたり
嫌われたトカゲ達が
愛する自分のデザイン
虫歯だらけの猫のみどりのため息
今宵限りの夜と知ってる記憶の底に
忘れ去られる恋が僕等の悲しみ
あとでと謎をかけたり
またねとサヨナラしたリ
レトロな曲が流れて
ファとミはドレミため息